2010年3月26日金曜日

宮沢賢治の世界を訪ねて(上) - スプリングキャンプ 2010

初の試みとなったスプリングキャンプには、小学生12名が参加して、2010年3月26日と27日に1泊2日の日程で行われました。

初日だった3月26日は、岩手県(花巻市と盛岡市)も大変暖かい一日でした。

9:15am. 鳴神を出発。約3時間半のバスの旅が始まりました。

出発した時点で、到着するのが午後1時前であることが明らかだったので、普段は決して許されていないのですが、決められた時間内は車内でおやつの飲食を許可しました。


(高速道路から見えた栗駒山周辺の山々

途中、2度ほどトイレ休憩でサービスエリアに寄り、予定通り午後1時少し前に花巻市に到着しました。

予定では、「イギリス海岸」で昼食をとることになっていましたが、急遽変更し、宮沢賢治記念館の敷地内で昼食をとることにしました。


ベンチに雪が残っており、寒い戸外でランチをとっているように見えますが、それほど寒くはありませんでした。

昼食をとった後、宮沢賢治記念館(写真建物)の中を見て回りました。


記念館の中は「撮影禁止」だったので、内部の写真はありませんが、この記念館には、宮沢賢治をめぐる写真パネルやビデオ、スライドなどがたくさんあり、視覚的にも賢治ワールドに親しむことができるようになっていました。

記念館では約1時間かけてじっくり展示物を見て回りました。子どもたちは、特に宮沢賢治の作品のビデオに釘付けでした。

記念館を出て、そこにあった「よだかの星」をモチーフにした像の前で記念撮影。(ちなみに「ヨタカ」ってこんな鳥です。



宮沢賢治記念館を後にして、私たちが次に向かったのは「宮沢賢治童話村」。

ここ、宮沢賢治童話村は、今にもジョバンニや又三郎、山猫がでてきそうな賢治童話の世界を再現している施設で、子どもたちが楽しくまなべるようになっている「楽習」施設です。


(まずは、入り口で記念撮影。入り口の建物は、『銀河鉄道の夜』でジョバンニとカンパネルラが銀河へと旅立っていった「銀河ステーション」を再現しています。)


(『風の又三郎』「あんまり川をよごすなよ」の像の前で同じポーズをとる)


(「のっぽになるゲート」)


(「ファンタジックホール」の"賢治の椅子"に腰掛けて、森や星空など賢治童話の風景を感じる子どもたち)





宮沢賢治は、作家であり、教師であり、研究者でもありました。そんな彼は、植物や動物、星や岩石など幅広く関心をもっていました。

「童話村」には、そんな彼が関心をもったテーマ(「森」、「植物」、「動物」、「星」、「鳥」)に関する展示の部屋がありました。







「童話村」を見終えた時はすでに午後3時半頃で、「岩手山青少年交流の家」には午後4時半には着かなければなりませんでした。

あまり時間はありませんでしたが、どうしても訪れたいところがもう一つありました。それは・・・



そう、「イギリス海岸」です。

『銀河鉄道の夜』にも「プリオシン海岸」の名前で登場します。
賢治の愛した北上川河畔です。

今から180万年以上前の「プリオシン(鮮新世)」時代の泥岩層が河原に露出しており、賢治はここで「バタグルミ」の化石を発見しました。

私たちが訪れた「イギリス海岸」は・・・



雪解け水でしょうか、水位は上昇していて、ただただ流れる水を眺めるばかりでした。

でも、足元に”去年”のクルミを見つけて踊る私たちでした。

4:40pm.国立岩手山青少年交流の家に到着。



何度もキャンプに参加している子どもたちにとって、寝具の準備はお手の物。手馴れた様子でサッと整えていました。

6:00pm.夕食。舌鼓を打つ子どもたち。







これまでいろんな施設で夕食をいただいてきましたが、この岩手山青少年交流の家さんのお食事は、今のところベストではないかと・・・。

このあと、7時から入浴。8時から『注文の多い料理店』の絵本を読んでもらい、ちょっぴりこわくなった子どもたちは早めに就寝。9時消灯。

明日もいっぱい活動します。おやすみなさ~い!
 

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